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読書
【SF短編集】中国SFの最高峰、劉慈欣『円』は『三体』の前に読むべし!その理由|おすすめ本レビュー
オバマ大統領も絶賛の『三体』の著者、劉慈欣(りゅう・じきん/リュウ・ツーシン)の日本デビュー短編集『円』。その存在を知ったのは『三体』三部作を読了した後だった。 恐ろしいけどちょっと笑えるもの、強烈なビジュアルイメージで脳内補完が楽しめるもの、社会を見つめる視点が鋭く、考えさせられるものなど、劉慈欣ワールドが網羅的に味わえるお得な短編集なので、その魅力をちょっとまとめてみる。 -
読書
ホンモノ宇宙飛行士が書くリアルSF『アポロ18号の殺人』知的好奇心を満たすミステリー|おすすめ本レビュー(ネタバレなし感想)
ゲームクリエイターで大の読書家でもある、小島秀夫監督が激推ししていたSFミステリー。本物の元宇宙飛行士が書いた、アポロ時代の宇宙開発競争のifにミステリーを掛け合わせたかなり異質な作品で、宇宙飛行士の人柄や開発競争の舞台裏がリアルに垣間見える。スリルあり、なるほどありの、とても満足度の高いエンタメ作品だった。 -
読書
【おすすめSF】読書でしか味わえないナナメな主人公がジワる『マーダーボット・ダイアリー』|おすすめ本レビュー(ネタバレなし感想)
主人公は警備ユニットと呼ばれる人型機械(アンドロイド)で、警備会社のプログラムを自らハッキングして自由を得た。所有する企業から見れば不良品とも言える、意思を持った機械である。 この“意思をもった機械”の描かれ方がとてもユニークで、それがこのシリーズのいちばんのおもしろポイントになっている。 -
読書
オリエンタルなファンタジーから反権力まで『折りたたみ北京』中国SFを知るアンソロジー|おすすめ本レビュー(あらすじ|感想)
『三体』を読み終えて衝撃の余韻にひたっていたところ、読書好きの友人に「これもおすすめ」と紹介してもらったのがこの中国SF短編集『折りたたみ北京』で早速読んでみた。三体の抜粋改作「円」が収録されているが、三体と趣の似ている作品もあり、まったく異なるファンタジックな話もあり、さまざまなアイデアが詰まっていて中国SFの自由と奥深さが見てとれる。 -
読書
ガンダムの元ネタも?パワードスーツSFの原点と最新を読みくらべてみた『宇宙の戦士』『この地獄の片隅に』|おすすめ本レビュー
パワードスーツといえば、日本では機動戦士ガンダムや新世紀エヴァンゲリオンなど巨大なロボットものから、海外はアイアンマンなど等身大の超人ヒーローまで、SF界ではとてもメジャーな存在だ。 パワードスーツSFの最新作を揃えた短編集『この地獄の片隅に... -
読書
古典SF『夏への扉』は読むべきか【結論:読むべき。巨匠が遺した初心者向けのライトなSF教科書】
ロバート・A・ハイライン『夏への扉』のレビュー記事。アーサー・C・クラーク、アイザック・アシモフと並びアメリカのSF御三家と呼ばれSFの大作を数多く残している著者だが『夏への扉』はかなりライトでSF色も弱めな作品である。なぜ日本ではこれほどのメジャー作品なのだろうか。 -
ゲーム
【ネタバレなし】『十三機兵防衛圏』はアニメ化不可?脳内補完と考察が楽しいSFアドベンチャー|本好きのためのゲームレビュー
かねてから遊んでみたかった『十三機兵防衛圏』のSwitch版が出たので、やっとプレイした。 かなり変わったゲームだが、結果的に"読書的"なゲーム体験が楽しめたと思ったので 本好きの人にも是非プレイしてもらいたい。という視点でレビューしてみる。 こん... -
読書
小松左京『果しなき流れの果に』はほどよいぶっ飛び感で『三体』の準備運動に最適?(おすすめ本レビュー ネタバレなし)
小松左京『果しなき流れの果に』レビュー SF初心者にもおすすめ。60年を経てもまったく色あせない名作の魅力を、今の読者目線で紹介。
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