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読書
アートは今の自分を映す鏡『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』|おすすめ本レビュー(あらすじ/感想)
この本の主役である白鳥さんは、ほぼ先天的な視覚障害者で朝か夜かもほとんど分からない。物心ついたときから光や色の情報がないため、色の記憶もなくイメージすることもできない。つまり私たちのように視覚的なイメージを脳内に映し出すことはできない状態で、全国各地のアートを鑑賞してまわっている。という人物である。 ではどのようにして白鳥さんがアートを鑑賞するのかというと、美術館のスタッフや同行した知人に、絵の前でその絵についての情報を会話で解説してもらい、“概念として”自分の中にイメージを思い浮かべて鑑賞するのだという。 -
読書
【SF短編集】中国SFの最高峰、劉慈欣『円』は『三体』の前に読むべし!その理由|おすすめ本レビュー
オバマ大統領も絶賛の『三体』の著者、劉慈欣(りゅう・じきん/リュウ・ツーシン)の日本デビュー短編集『円』。その存在を知ったのは『三体』三部作を読了した後だった。 恐ろしいけどちょっと笑えるもの、強烈なビジュアルイメージで脳内補完が楽しめるもの、社会を見つめる視点が鋭く、考えさせられるものなど、劉慈欣ワールドが網羅的に味わえるお得な短編集なので、その魅力をちょっとまとめてみる。 -
読書
ホンモノ宇宙飛行士が書くリアルSF『アポロ18号の殺人』知的好奇心を満たすミステリー|おすすめ本レビュー(ネタバレなし感想)
ゲームクリエイターで大の読書家でもある、小島秀夫監督が激推ししていたSFミステリー。本物の元宇宙飛行士が書いた、アポロ時代の宇宙開発競争のifにミステリーを掛け合わせたかなり異質な作品で、宇宙飛行士の人柄や開発競争の舞台裏がリアルに垣間見える。スリルあり、なるほどありの、とても満足度の高いエンタメ作品だった。 -
読書
【おすすめSF】読書でしか味わえないナナメな主人公がジワる『マーダーボット・ダイアリー』|おすすめ本レビュー(ネタバレなし感想)
主人公は警備ユニットと呼ばれる人型機械(アンドロイド)で、警備会社のプログラムを自らハッキングして自由を得た。所有する企業から見れば不良品とも言える、意思を持った機械である。 この“意思をもった機械”の描かれ方がとてもユニークで、それがこのシリーズのいちばんのおもしろポイントになっている。 -
読書
オリエンタルなファンタジーから反権力まで『折りたたみ北京』中国SFを知るアンソロジー|おすすめ本レビュー(あらすじ|感想)
『三体』を読み終えて衝撃の余韻にひたっていたところ、読書好きの友人に「これもおすすめ」と紹介してもらったのがこの中国SF短編集『折りたたみ北京』で早速読んでみた。三体の抜粋改作「円」が収録されているが、三体と趣の似ている作品もあり、まったく異なるファンタジックな話もあり、さまざまなアイデアが詰まっていて中国SFの自由と奥深さが見てとれる。 -
読書
ガンダムの元ネタも?パワードスーツSFの原点と最新を読みくらべてみた『宇宙の戦士』『この地獄の片隅に』|おすすめ本レビュー
パワードスーツといえば、日本では機動戦士ガンダムや新世紀エヴァンゲリオンなど巨大なロボットものから、海外はアイアンマンなど等身大の超人ヒーローまで、SF界ではとてもメジャーな存在だ。 パワードスーツSFの最新作を揃えた短編集『この地獄の片隅に... -
読書
読書雑魚の僕が最速で読めた小説『ミッキーマウスの憂鬱』ディズニーファンなら読むべき?|おすすめ本レビュー(ネタバレなし)
「ミッキーマウスの憂鬱」というタイトルを本屋さんで見かけてずっと気になっていた。想像していたのとは少し違ったが、ディズニーファンのツボをくすぐる内容でおもしろく、そしてとにかく“速く読めた”のが印象的だった。 -
雑記
【恐竜】親子で一生楽しめる恐竜学『大人のための恐竜教室』|おすすめ本レビュー
国立科学博物館の館長である真鍋真さんと山田五郎さんが恐竜について語る対談本。 恐竜の研究者に恐竜大好きな五郎さんがツッコミながら進行する形式で、終始たのしく驚くべき最新の恐竜事情が楽しめた。 -
読書
ミステリー初心者にもおすすめ『メイドの秘密とホテルの死体』世にも“かわいい”ミステリー|おすすめ本レビュー(ネタバレなし)
ミステリー大好きな小島秀夫監督(ゲームクリエイター)の推し本のひとつ『メイドの秘密とホテルの死体』を読んだ。 普段ミステリーはほとんど読まないのだが、面白い本を紹介している人が紹介しているミステリーは読む。 特に“人物が魅力的”という推され方をしているものは、好んで手を出しがちである。 この作品はミステリー初心者の自分でもかなり楽しめた当たり作品だった -
ゲーム
【続編発表!】『天穣のサクナヒメ』はただの稲作ゲーにあらず。“命あふれる日常”が愛おしい良作品|ストーリー推しゲームレビュー
2022年11月『天穣(てんすい)のサクナヒメ』が発売2週年を迎えた。 「本格的すぎる稲作ゲー」として話題になり2年間で世界累計出荷100万本を突破。そして2周年を期に「続編が予定されている」という旨の発表も。
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