2023年7月– date –
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読書
アートは今の自分を映す鏡『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』|おすすめ本レビュー(あらすじ/感想)
この本の主役である白鳥さんは、ほぼ先天的な視覚障害者で朝か夜かもほとんど分からない。物心ついたときから光や色の情報がないため、色の記憶もなくイメージすることもできない。つまり私たちのように視覚的なイメージを脳内に映し出すことはできない状態で、全国各地のアートを鑑賞してまわっている。という人物である。 ではどのようにして白鳥さんがアートを鑑賞するのかというと、美術館のスタッフや同行した知人に、絵の前でその絵についての情報を会話で解説してもらい、“概念として”自分の中にイメージを思い浮かべて鑑賞するのだという。 -
読書
【SF短編集】中国SFの最高峰、劉慈欣『円』は『三体』の前に読むべし!その理由|おすすめ本レビュー
オバマ大統領も絶賛の『三体』の著者、劉慈欣(りゅう・じきん/リュウ・ツーシン)の日本デビュー短編集『円』。その存在を知ったのは『三体』三部作を読了した後だった。 恐ろしいけどちょっと笑えるもの、強烈なビジュアルイメージで脳内補完が楽しめるもの、社会を見つめる視点が鋭く、考えさせられるものなど、劉慈欣ワールドが網羅的に味わえるお得な短編集なので、その魅力をちょっとまとめてみる。
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